【介護業界の闇】お気に入りという名の愛人が支配する職場の実態

介護業界で働いていた30代女性(仮名:Fさん・関西在住)から、職場の人間関係に苦しめられた体験談が寄せられました。
それがこちら
「介護経験もない途中採用で入ってきた年上女性がいました。色んな職種を経験していることから立ち回りがうまく、上司と同世代ということもあってかすぐにお気に入りの存在となっていました」
そのお気に入り女性は、やがてFさんの部署の上司となり、職場を支配していくことになります。
この記事では、上司のお気に入りという立場を利用して好き勝手する女性上司の実態と、最後に起きた痛快な結末を詳しく解説します。
結論から言うと、こんな上司がいる職場はさっさと辞めるべきです。理由は記事を読めば分かります。
お気に入りという名の愛人が支配する職場の実態

介護経験ゼロなのに上司と同世代で即お気に入りに
Fさんが働いていた介護施設に、ある日一人の女性が入社してきました。
介護業界は専門性が高い仕事です。普通なら経験者優遇なのに、この女性は未経験。
でも…
「色んな職種を経験していることから立ち回りがうまく、上司と同世代ということもあってかすぐにお気に入りの存在となっていました」
立ち回りがうまい。要するに「ゴマすりが上手い」ってことですよね。
しかも上司と同世代。これで意気投合したんでしょう。
実際、介護施設では各職員が施設内のさまざまな場所で業務を行っているため、上司の問題行動が気づかれにくいという特徴があります。
密室性が高い環境で、誰も見ていないところで何が起きているか分からない。そんな環境で上司のお気に入りになれば、もう無敵状態です。
お気に入りから部署の上司へ…最初は真面目だったが
そして、このお気に入り女性は、なんとFさんの部署の上司になってしまいました。
「その後、私の部署の上司となり、最初はそれなりに一生懸命にしていたのですが」
最初は一生懸命。よくあるパターンです。
新しいポジションに就いた時だけ頑張って、慣れてきたら本性を現す。
そして…
「日が経つにつれて勘違いが甚だしくなっていきました」
権力を手に入れたことで、調子に乗り始めたんです。
事務仕事は適当、営業と称してプライベート用事
で、その勘違いの内容がひどすぎる。
「事務仕事は適当になり、営業と称してプライベートな用事をすませていたりと好き勝手でした」
事務仕事が適当。これだけでも十分アウトですが…
営業と称してプライベートな用事。完全に職務怠慢です。
営業職の特性として、外出中の行動を把握しにくいという点があります。この特性を悪用して、仕事をサボってプライベートな用事を済ませる。
介護施設での「営業」といえば、利用者の獲得や関係機関との連携のはずですが、実際は自分の用事を済ませているだけ。
「適材適所」を武器に気に入らない部下をいじめる
さらに、この上司の恐ろしいところは…
「『適材適所』という言葉を武器に気に入らない部下に対して当たりが強かったりしました。」
適材適所。本来は良い意味の言葉です。
でも、この上司は都合よく使ってるだけ。気に入らない部下を排除する口実にしてるんです。
「適材適所だから、あなたはこの仕事に向いてない」
そんな言葉で部下の自信を奪い、精神的に追い詰める。最低の手口です。
裏で人事異動を画策…組織を私物化
そして、最も恐ろしいのが…
「自分の気に入らない部下を他部署へ移動するようにうまく話を裏で進めているのを知ったときはゾッとしました」
裏で人事異動を画策。
組織の私物化です。
普通、人事異動は組織全体のバランスを考えて行うもの。でも、この上司は自分の好き嫌いで決めてる。
Fさんが「ゾッとした」のも当然です。いつ自分が標的になるか分からない恐怖…。
仕事のしわ寄せで部下がストレス限界に
「仕事をせず、しわ寄せがすべて降りかかってきていたことでストレスにたえられなくなり仕事を退職しました」
上司が仕事をしない。その分、部下に全部降りかかってくる。
完全に業務の丸投げです。
介護職は「感情労働」と呼ばれます。利用者の感情に寄り添い、時には自分の感情を抑えて対応する必要がある仕事です。ただでさえストレスが溜まりやすい。
そこに上司の仕事まで押し付けられたら、もう限界です。
Fさんは耐えられなくなって退職。当然の判断だと思います。
最後に起きた痛快な結末

一人が声を挙げたことで流れが変わる
でも、物語はここで終わりません。
「いつまでもその上司の好き勝手が続くはずもなく、一人が声を挙げ始めたことで誰もその上司の味方をする人が居なくなったらしく」
誰かが勇気を出して声を挙げた。
それがきっかけで、みんなが本音を言い始めたんでしょう。
今まで黙っていた人たちも「実は私も…」と続々と。
味方がいなくなった上司も退職へ
「その上司も退職したようです」
因果応報。
結局、自分のやってきたことが全部返ってきたんです。
お気に入りという立場に胡坐をかいて、好き勝手やってきたツケが回ってきた。
誰も味方がいなくなったら、もう居場所はありません。
退職後も消えない怒りの記憶
「それを聞いた時は退職しても尚取れなかった怒りがスッキリしたのを覚えています」
Fさんは退職後もずっと怒りを抱えていたんです。
それだけ深い傷を負わされたってこと。
でも、その上司が退職したと聞いて、やっとスッキリした。
「今も思い出すだけで当時の怒りが鮮明になるほどで二度と関わりたくないヤツです」
今でも思い出すと怒りが蘇る。それだけひどい経験だったんです。
なぜこんな上司が生まれてしまうのか?

上層部との個人的な関係が権力の源
今回のケースで問題なのは、実力ではなく「お気に入り」という個人的な関係で権力を得たこと。
地位や権限を利用したハラスメントは、職場の上司や上位の従業員が、権力を使って威圧したり、仕事に関する不当な要求や批判を行ったりすることです。今回のケースは、まさにこれに当てはまります。
上司と同世代で気が合う。それだけで特別扱いされる。
真面目に働いてる人がバカを見る構図です。
閉鎖的な介護施設という環境
介護施設は、ある意味閉鎖的な環境です。
外部の目が入りにくく、内部の問題が表面化しにくい。
だから、こういう理不尽な上司が生まれやすいんです。
介護職員の離職率は16.7%(厚生労働省調べ)と高い水準にあります。その要因の一つが、職場の人間関係。特に上司との関係は、離職の大きな要因になっています。
チェック機能の欠如
本来なら、こういう問題行動は早期に発見・是正されるべきです。
でも、この職場では誰もチェックしていなかった。
組織として機能不全を起こしていたんです。
こんな職場で働き続けることのリスク

真面目な人ほど損をする環境
仕事をしない上司の下で、真面目に働く部下。
この構図、完全に搾取です。
頑張っても評価されない。むしろ、仕事を押し付けられるだけ。
こんな環境じゃ、優秀な人材は育ちません。
ストレスで心身を壊す危険性
Fさんのように、ストレスで退職に追い込まれる人が続出します。
介護の仕事は、ただでさえストレスが多い。
そこに理不尽な上司の存在が加わったら、もう限界です。
心身を壊してまで働く価値はありません。
キャリアの停滞
こんな上司の下では、スキルアップも望めません。
適材適所という名目で、やりたくない仕事を押し付けられる。
成長の機会を奪われて、キャリアが停滞してしまいます。
転職市場では「前職で何を学んだか」が重要視されます。「上司の尻拭いをしてました」じゃ、アピールにならないんです。
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プロの視点から、今の環境を客観的に評価してもらえます。
まとめ:権力を私物化する上司からは即逃げるべき3つの理由
今回の体験談から学べることをまとめます。
- お気に入りという立場で好き勝手する上司は最悪(組織の公平性が崩壊)
- 仕事をしない上司の下では成長できない(キャリアの無駄遣い)
- 最後は因果応報で自滅する(でも、それを待つ必要はない)
Fさんは退職という選択をしました。正解だと思います。
でも、もっと早く辞めても良かったんです。
上司が自滅するのを待つ必要なんてありません。
今回のケースでは、最終的に上司も退職しましたが、それは偶然です。
勇気ある誰かが声を挙げなければ、今も好き勝手してたかもしれません。
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転職する時は、必ず会社の内部情報を調べましょう。同じような上司がいないか、事前にチェックすることが大切です。
あなたも今、似たような状況にいるなら、Fさんのように勇気を持って新しい一歩を踏み出してください。
人生は一度きり。クソ上司のために無駄にする時間はありません。