【告別式に遅刻】で怒鳴られ、シャツの襟首掴まれ椅子から引きずり降ろされた話

老人ホームで働いていた30代男性(仮名:Hさん・中部地方在住・介護職)から、衝撃的なパワハラ体験談が寄せられました。
それがこちら
「老人ホームで勤務していた際、上司が遅刻の常習犯で電話をしてもつながらないことが頻繁にありました」
この遅刻常習犯の上司が、最悪のタイミングでまた遅刻。そして、とんでもない暴行事件に発展します。
この記事では、入居者の告別式に遅刻した上司から受けた理不尽な暴行の実態を詳しく解説します。
結論から言うと、これは完全に暴行罪です。こんな上司がいる職場は即刻辞めるべきです。
遅刻常習犯の上司が告別式でもやらかした

電話も繋がらない遅刻の常習犯
Hさんの上司は、とにかく遅刻が多い人でした。
「上司が遅刻の常習犯で電話をしてもつながらないことが頻繁にありました」
遅刻の常習犯。しかも電話も繋がらない。
社会人として終わってます。
実際、遅刻を繰り返す行為は職務専念義務違反です。しかも連絡が取れないなんて、危機管理能力ゼロ。老人ホームは24時間体制で入居者の命を預かる仕事なのに、責任感のかけらもありません。
でも、Hさんは優しい人なんでしょう。
「そのこと自体は不満には思いつつも許せないほどではなかったのですが」
普段の遅刻は我慢していたんです。部下として、上司の失態をカバーしていたんでしょう。
入居者が亡くなった告別式の日にも遅刻
しかし、許せない日がやってきました。
「老人ホームに入居中の方が老衰でお一人亡くなったときに告別式の日にも遅刻していた」
告別式に遅刻。
ありえません。
老人ホームの入居者は、施設にとって家族同然の存在です。最期のお別れの場である告別式は、施設として最大限の敬意を払うべき場面。
そんな大切な日に遅刻するなんて、人として最低です。
通夜や葬儀に遅刻することは、遺族に対する最大の侮辱です。特に施設の代表として参列する立場なら、なおさら時間厳守は当然のマナーです。
一般の参列者でも30分から1時間の遅刻なら参列できますが、施設関係者は開始前に到着しているべきです。
指示がないため自己判断で斎場へ向かう
「告別式に誰が行くのかの指示もなかったため、誰も参列しないという事態を避けるために自分が斎場へ向かった」
上司からの指示なし。
でも、Hさんは自己判断で動きました。
誰も参列しないという最悪の事態を避けるため。これ、本当に立派な判断です。
普通なら「指示がないから行かない」で済ませる人も多いでしょう。でも、Hさんは入居者への思いやりと、施設の信用を守るために動いたんです。
遅刻した上司も直接斎場に到着
「自分が到着した後に上司も直接(といっても遅刻には違いないですが)斎場に顔を出しました」
結局、上司も来た。でも遅刻。
しかも「直接」ということは、施設に寄らずに斎場に向かったんでしょう。つまり、部下への指示も連絡もせずに、勝手に行動してたってことです。
最悪の上司です。
職場に戻った後の衝撃的な暴行

事務仕事中にいきなり襟首を掴まれる
告別式が終わり、職場に戻ったHさん。普通に仕事をしていたら…
「告別式終了後、職場に戻って事績で仕事をしていると、上司も帰ってきましたが、自分の後ろを通る際にいきなり自分のシャツの首のあたりをつかんで」
いきなりシャツの襟首を掴む。
これ、完全に暴行です。
暴行罪における「暴行」とは、人の身体に対する不法な有形力の行使を指します。襟首を掴む行為は、まさにこれに該当します。相手の身体に直接的な力を加えており、明確な暴行罪です。実際、胸ぐらを掴む行為や髪を引っ張る行為も暴行罪として認定されています。
しかも「後ろから」「いきなり」。卑怯すぎます。
かなり強く引っ張られ椅子から引きずり降ろされる
さらに恐ろしいことに…
「かなり強く引っ張られて椅子から引きずり降ろされた」
椅子から引きずり降ろす。
これ、下手したら大怪我します。
椅子に座っている人を後ろから引っ張って引きずり降ろす行為は、極めて危険です。転倒して頭を打ったり、首を痛めたりする可能性があります。もし怪我をしていたら、暴行罪ではなく傷害罪になっていたでしょう。
傷害罪の刑罰は15年以下の懲役または50万円以下の罰金。暴行罪よりもはるかに重い罪です。暴行罪は2年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金、または拘留もしくは科料ですから、傷害罪の方が格段に重いんです。
「何で勝手に参列してるんだ」と怒鳴られる
そして、理不尽な怒鳴り声。
「『何で勝手に参列してるんだ』と怒鳴られました」
勝手に参列?
ふざけるな!って言いたくなりますよね。
指示も出さず、連絡も取れず、遅刻した上司が言うセリフじゃありません。むしろ、Hさんの判断のおかげで、施設の面目が保たれたんです。
それを「勝手に」と怒鳴るなんて、恩を仇で返す行為です。
なぜこんな理不尽な暴行が起きたのか?

自分の失態を部下のせいにする卑怯さ
この上司の心理を分析すると、自分の遅刻という失態を隠すために、部下を悪者にしようとしたんでしょう。
「俺が遅刻したんじゃない、部下が勝手に動いたから混乱したんだ」
そんな言い訳を作りたかったのかもしれません。
でも、それは完全に責任転嫁です。上司として最低の行為です。
実際、遅刻や服装の乱れなど社会的ルールやマナーを欠いた言動に対して上司が強く注意することは、業務の適正な範囲とされています。
しかし、今回のケースは真逆。上司自身が遅刻という社会的ルール違反をしているのに、部下を責めているんです。
暴力で支配しようとする時代遅れの発想
襟首を掴んで引きずり降ろす。
これ、完全に暴力による支配です。
昭和の時代なら「熱血指導」で済まされたかもしれません。でも、令和の時代にこんなことは許されません。
職場における暴力行為は、どんな理由があっても正当化されません。ましてや、自分の失態を棚に上げて部下に暴力を振るうなんて、人として終わってます。
老人ホームという閉鎖的環境での権力の暴走
老人ホームは、ある意味閉鎖的な環境です。
外部の目が入りにくく、上司の暴走を止める人がいない。
だから、こんな理不尽な暴行が起きてしまうんです。
実際、介護施設でのパワハラは社会問題になっています。人手不足で辞められない、転職先が限られるという事情もあり、被害者が泣き寝入りするケースが多いんです。
この暴行の法的な問題点

明確な暴行罪の成立
襟首を掴んで椅子から引きずり降ろす行為は、刑法208条の暴行罪に該当します。
暴行罪の刑罰は、2年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金、または拘留もしくは科料です。
つまり、この上司の行為は犯罪なんです。
実際の判例でも、胸ぐらを掴む行為だけで暴行罪として有罪になったケースがあります。平成29年には、Jリーグチームのサッカー選手がタクシー運転手の胸ぐらを掴んだだけで現行犯逮捕されています。
業務上の正当性は一切ない
「部下への指導だった」という言い訳は通用しません。
なぜなら、暴力を伴う指導は「業務の適正な範囲」を超えているからです。どんな理由があっても、部下の襟首を掴んで引きずり降ろす行為に正当性はありません。
特に今回のケースでは、Hさんは施設のために良かれと思って行動しただけ。叱責される理由すらないんです。
パワハラの定義には
「優越的な関係に基づいて行われること」
「業務の適正な範囲を超えて行われること」
「身体的もしくは精神的な苦痛を与えること」
この3つの要素があります。今回のケースは、すべてに該当する典型的なパワハラであり、かつ暴行罪です。
労災認定の可能性もある
もしHさんが怪我をしていたら、労災認定される可能性が高いです。
職場での上司からの暴行による負傷は、明らかに業務に起因する災害です。治療費や休業補償が受けられるだけでなく、会社の安全配慮義務違反を問うこともできます。
こんな職場で働き続けることのリスク

いつか大怪我をする可能性
今回は幸い怪我がなかったようですが、次はどうなるか分かりません。
暴力を振るう人間は、エスカレートする傾向があります。今回は襟首を掴んで引きずり降ろすだけで済みましたが、次は殴られるかもしれません。
命より大切な仕事なんてありません。
精神的に病んでしまう
理不尽な暴力を受けると、心に深い傷が残ります。
いつまた暴力を振るわれるか分からない恐怖。上司の顔を見るだけで体が震える。そんな状態で働き続けたら、うつ病やPTSDを発症する可能性があります。
心の健康を守ることも大切です。
正しい介護ができなくなる
こんな環境では、入居者への優しい介護なんてできません。
上司への恐怖と怒りで心がいっぱいになって、本来の仕事に集中できない。それは、入居者にとっても不幸なことです。
介護は心のこもった仕事。暴力が支配する職場では、良い介護は提供できません。
暴行を受けた時の対処法
証拠を残すことの重要性
もし暴行を受けたら、必ず証拠を残しましょう。
- 暴行の日時、場所、状況を詳細にメモ
- 怪我があれば写真撮影と診断書の取得
- 目撃者がいれば証言をもらう
- 可能なら録音や録画
証拠があれば、警察への被害届や労基署への相談がスムーズに進みます。最近では防犯カメラやドライブレコーダーの映像が証拠となって、後日逮捕されるケースも増えています。
信頼できる人や機関に相談
一人で抱え込まないで、必ず誰かに相談しましょう。
- 施設長や他の上司
- 労働基準監督署
- 警察(暴行罪として)
- 弁護士
特に暴行は犯罪です。遠慮する必要はありません。
転職という選択肢
正直言って、こんな上司がいる職場に未来はありません。
暴力を振るう上司を放置している組織も問題です。さっさと見切りをつけて、新しい環境を探すのが賢明です。
≫ 介護業界の転職なら『保育Aid』も選択肢に
保育Aidは保育士向けですが、介護と同様「人間関係が比較的良好な働きやすい職場」を厳選して紹介しています。人間関係に悩む介護職の方にも参考になるかもしれません。
まとめ:暴力上司からは即逃げるべき3つの理由
今回の体験談から学べることをまとめます。
- 暴行は犯罪(どんな理由があっても正当化されない)
- エスカレートする危険性(次はもっとひどいことをされるかも)
- 心身の健康が最優先(仕事のために壊れる必要はない)
Hさんは、入居者のことを思って行動した立派な人です。
それなのに、暴力を振るわれるなんて理不尽すぎます。
こんな上司の下で働く価値はありません。暴力が支配する職場に未来はありません。
世の中には、暴力なんて振るわない、まともな上司がいる職場がたくさんあります。
≫ 『転職会議』で会社の評判をチェック
転職する時は、必ず職場の雰囲気を事前に調べましょう。パワハラが横行していないか、しっかり確認することが大切です。
Hさん、本当にお疲れ様でした。
あなたの優しさと責任感は、きっと次の職場で正当に評価されるはずです。